グロービング株式会社とはどんな会社?事業内容とサービスの特徴を分かりやすく解説
企業を取り巻く環境は、以前よりも複雑になっています。新しい事業をどの分野で育てるのか、デジタル技術をどう経営に生かすのか、増え続けるコストをどのように管理するのかなど、経営者が判断すべきテーマは少なくありません。方針を決めるだけでは十分ではなく、現場で実行できる仕組みに落とし込むことも求められます。
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こうした企業の変革を支援しているのが、グロービング株式会社です。同社はコンサルティングを中心に成長してきた企業であり、現在はAIを活用したサービスや自社プロダクトの開発にも力を入れています。この記事では、グロービング株式会社がどのような会社なのか、どのようなサービスを展開しているのかを分かりやすく紹介します。
グロービング株式会社の基本情報
グロービング株式会社は、東京都港区に本社を構える企業です。2026年5月末時点の連結従業員数は298名で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。証券コードは277Aです。
会社情報だけを見ると、サービス業に分類される上場企業ですが、事業の中身は一般消費者向けではありません。主な顧客は、経営改革や事業成長、業務改善などに取り組む企業です。クライアントが抱える課題を整理し、方針を考え、実際の変化につなげるところまで支援しています。
同社の事業は、大きくコンサルティング事業とAI事業に分けられます。この二つを別々に展開するのではなく、経営に関する専門知識とテクノロジーを組み合わせている点が、グロービング株式会社を理解するうえで重要です。
経営の上流から現場の改革までを支援
コンサルティング会社と聞くと、企業の現状を分析し、改善策をまとめた資料を提出する仕事を想像するかもしれません。しかし、優れた計画があっても、それを社内で実行できなければ成果には結びつきません。経営層が目指す方向と、現場が実際に動ける範囲に差が生じることもあります。
グロービング株式会社は、経営戦略を考える段階だけでなく、その後の実行や運用まで含めて支援する方針を示しています。外部から助言するだけではなく、クライアント企業と同じ目線に立って変革を進める考え方です。
同社のコンサルティング領域は、Thought Leadership StrategyとGrowth Strategyという二つの軸で構成されています。前者は、中長期的な成長戦略や事業構成の見直し、M&A、業界再編、全社的なAI戦略など、企業経営の根幹に関わるテーマを扱います。
後者は、描いた戦略を企業の機能や業務に反映する領域です。デジタル技術を利用した経営改革をはじめ、サプライチェーンの最適化、調達改革、物流や在庫の見直し、財務管理の高度化などを支援します。企業が成長を続けるために必要な仕組みを、実務に近い位置から整えるサービスと考えると分かりやすいでしょう。
幅広い業界の経営課題に対応
企業が抱える課題は、業界によって異なります。製造業では生産や調達の効率化、技術の継承が重要になる一方、情報通信業では市場の変化を捉えた事業モデルの再設計が求められます。エネルギーや素材を扱う企業であれば、供給構造や収益性の変化にも対応しなければなりません。
グロービング株式会社は、自動車や製造、医薬品、情報通信、メディア、化学、素材、電力など、複数の産業を対象としています。どの企業にも同じ改善策を当てはめるのではなく、業界の構造や商習慣を踏まえて支援する体制です。
また、全社戦略やM&Aのような経営層に近い課題だけでなく、IT、調達、財務、業務運営といった部門別のテーマも扱っています。業界に対する理解と、企業活動を構成する各機能への知識を組み合わせることで、経営と現場の双方に働きかけています。
コンサルティングの知見をAIサービスへ展開
グロービング株式会社のもう一つの事業がAIです。同社はAIを単に文章作成や作業時間の短縮に使うのではなく、企業の意思決定や業務そのものを支える仕組みとして活用しようとしています。
企業の中には、業務マニュアルだけでは表現できない知識が数多く存在します。経験を積んだ社員が感覚的に行っている判断や、組織の中で受け継がれてきた仕事の進め方などです。このような知識は、担当者の退職や異動によって失われる可能性があります。
同社が展開する暗黙知プラットフォームは、企業内に蓄積された経験や判断基準を整理し、AIで活用できる状態にすることを目指すものです。単純な情報検索ではなく、その会社がどのような考え方で判断してきたのかまで扱おうとしている点に特徴があります。
ほかにも、経営企画資料を複数の視点から確認するAIコンサルタントのグロービングくん、調達価格やコスト削減の分析を支えるAIスペンドインテリジェンス、会議の内容を記録・評価して改善につなげるAIMeEなどを展開しています。
対象となる業務は異なりますが、共通しているのは、コンサルティングの現場で培った知識をAIの仕組みに取り込もうとしていることです。汎用的なAIをそのまま利用するのではなく、経営企画、調達、会議など、具体的な業務に合わせて設計しています。
グロービング株式会社ならではの支援スタイル
グロービング株式会社の特徴を表す考え方の一つが、Joint Initiative型コンサルティングです。これは、コンサルタントが企業の外側から答えを提示するだけではなく、変革を進める当事者の一員として関わる支援方法です。
企業改革では、最初に立てた計画がそのまま進むとは限りません。実行して初めて見つかる問題もあれば、市場や社内事情の変化によって計画を調整する必要もあります。支援する側が実行過程にも関われば、状況に応じて方法を見直しやすくなります。
さらに、継続的な業務の一部をAIプロダクトが支えるようになれば、コンサルタントが離れた後も、企業内に改善の仕組みを残しやすくなります。コンサルティングとAIの組み合わせは、助言を一時的なものにせず、社内で使われ続ける仕組みへ変えるための取り組みだと捉えられます。
企業の成長基盤をつくる会社
グロービング株式会社は、経営戦略を提案するだけの会社でも、AIツールだけを販売する会社でもありません。企業が進む方向を定め、その方針を業務に反映し、変化を継続できる仕組みまで整えることを事業の中心に置いています。
経営の大きな方針を扱うコンサルティングと、日々の仕事に組み込めるAIサービスを持っているため、構想と実行をつなぎやすい点が同社の特徴です。企業にとってAI活用が特別な実験ではなく、経営や業務に欠かせないテーマとなるなか、この組み合わせの重要性はさらに高まるでしょう。
グロービング株式会社がどのような会社なのかを一言で表すなら、企業の変革を戦略、現場、テクノロジーの三方向から支える会社です。複雑な経営課題を整理する専門性と、それを実際の仕組みに変える実行力の両方に注目すると、同社の事業内容がより理解しやすくなります。